先日の試合 タイ21日目
サワディーカップ!
プロルールとしての洗礼(全身痛い)を受けてますが、私は元気です。
痛い場所はもちろんありますが、後に長引きそうだったり、大きな怪我はありません。
まず改めて、面白いことも書けないブログをいつもお読み頂き、ありがとうございます。
結果としては勝ちにまで繋げられませんでしたが、今後やらなくてはいけない事も明確に見え、大舞台での経験も積むことができました。
海外の不馴れな環境で試合をするストレス、会場での緊張感など、アマチュアの試合などとは比べ物にならないものでした。
数日休んだら、また次の試合に向けて頑張ろうと思います。応援ありがとうございました!
さて。
ここからは昨日の朝からを書いていきたいと思います。
昨晩緊張で寝付けない……とまではいきませんでしたが、未知の相手と防具なしでやることに、不安は消えませんでした。
本気で蹴ったら蹴られたら、肘が入ったら……。緊張と興奮が10分置きくらいに来て、食欲もあんまりなかったです。
16時に集合して行くとのことでしたので、14時くらいに軽くストレッチとシャドーだけ。
身を清めて出陣です。
トレーナーの車で移動するのですが、車内で南雲さんがずっと話し掛けてくれました。
お気遣いでだいぶ解されました……
渋滞もなくスムーズにアジアンティークへ到着。16時40分くらいでしたかね。
観覧車があります。高速。
当日のポスターです。
時間までちょっとごろごろしてどーすっかな、と考えてましたが、時間潰しはビアガーデンでした。
食べられそうなものもなかったので、コンビニで肉まんとバナナで腹ごしらえ。
多分この先の格闘技経験の中、ビアガーデンで待機することはないでしょう。
緊張。
夜になってくると、だんだん観光客も多くなってきます。中国人がほとんど。
規模的にはディファ有明くらい
ポスターの前で写真を撮っていると
相手選手参上。
(撮って貰ったので横向きすみません。日本で直します)
11戦やったことあるって言ってました。
ジッティあんま経験ないとか言ってたじゃん!!この時点でビビります。
救いはフィジカル負けしなさそうだったこと。肉体的に押されると、自分の戦い方は全くできないので。
バンテージとか準備します。
テープの残量が少ないとかトラブりました。だと思ってちゃんと自分のを持ってきました。
今日のトレーナー(会ったことない。会長談、大沢文也にめっちゃ似てる)マッサージしてもらって、シャドーしてアップです。
似てますかね?
この辺りで日本から会長が来てくださいました!
久しぶりにお会いして、物凄く安心したのは言うまでもありません。
遠い中、本当にありがとうございます……
写真では相手筋肉質そうでしたが、そんなこともありませんでした。
暫くして計量に呼ばれます。え?あんの?ないって言って……?
朝63.5kgくらいでしたが、67.3kgとかでした。え?失格とかならないよな?
と思ったら相手は68.2kgでした。著しく差がないかの確認みたいな感じなんでしょうね。
そこまで増えてるはずないので、ジッティジムの体重計がおかしいのかな……?
分銅ではありませんでしたが、たぶん1000kgとかまで図れる大きめの体重計でした。
そうゆうものほど細かい差異が出るものなんですかね。
試合までゆっくりめにシャドーと確認。
してたら前触れなく呼ばれる。セコンドと一緒に入場とばかり思っていたので、ちょっと慌てました。
ステージの後ろで暫く待機です。
ラウンドガール2人がナイスバディ過ぎてびびる。
後楽園ホールとかより、物凄い入場煽りでした!
後から見て、こんな感じだったのか……と驚き。
トップロープ飛んだら、モンコン(頭のわっか)が取れて恥ずかしかった。
試合前にワイクルー(神様に捧げる躍り)をします。動画はインスタに!
3度お礼をするのですが、神様、両親、コーチと観客にでしたかね…?ジッティに言われたけど忘れました。
いざ試合開始!
1R目からお互い殴り合いです。
蹴りは相手の方が多彩で、カカト落としとか顔面前蹴りなど、こちらを近付けないようにしてきます。
お構いなしで前に出て、ストレート!首相撲からの膝!
この膝が今回は試合を通して生命線でした。相手は首相撲が苦手だったのか、ボディへのダメージは相当なものでした。
私みたいに1Rから3Rまで殴り合うみたいな戦いかたは、ムエタイでは特にしないので。相手の虚をつけたのかもしれません。
首相撲から(超接近戦から)の肘も何度か入りました。相手のこめかみの辺り、試合後に真っ青になっていたので、今後もっと練習して倒せる武器にします。
3分が疲れる!!!
ようやく1Rが終わります。トレーナーが頭から水ぶっかけてくるんですが、これ溺れそうになった。
会長やジッティの指示はボディ攻めです。ガードしてワンツーボディ、組んで膝を入れろ!と。
2R目。
展開的には一緒でしたが、こちらが蹴った膝や足を掴まれ、何度か転ばされました。
ムエタイではこの転ばす行為が、非常にポイント高く評価されます。
ボディは相当嫌がっていたため、顔面にも何回かストレートは入りました。が、相手も打たれ強く、効いた感触もあったのですが倒れるまでには至らず。
何回か膝を入れ、こちらもちょっと入れられ。
とりあえず試合が長い。あと何分かぜんぜんわからんし……
めっちゃ疲れながら2R終了。
また水ぶっかけられてマウスピース吐き出しました。冷やすためとは分かってるんですけどね!
指示は蹴りも混ぜるのと、ボディにパンチまで入れろ。現段階ではどっちが勝ってるかわからんから、スタミナ勝負だ!です。
ファイナルラウンド!
打ち合いの中、右のボディアッパーが一度入りました。
何度かボディを狙ったのですが、相手も警戒していて明確には入れられませんでしたね……。
そういうときにボディを狙いつつ上……とか出来たら良かったです。
最後はもうどろどろの首相撲合戦!
お互いスタミナ切れで、相手は悲痛な声を出しながらパンチを振るいます。
最後のラウンドはもう夢中で、技術よりも倒すことだけしか頭にありませんでした。
この時点で5回ほど転ばされていたため、敗けはなくても勝ちはないかもと思っていましたので、とにかくダウンを!!との思いでしたが試合終了。
結果はドローでした。
退場のとき、トレーナーに観客に答えてあげろ!と言われてはじめて、観客がいたことを思い出しました。
みんな拍手してくれて、膝良かったよ!勝ってたよ!ナイスファイト!みたいに言ってくれます。
外国の方にこうやって褒められ、裏に引っ込んだ瞬間色々解放され、へたりこんで泣いてしまいました……。
悔しいと言うよりも安堵の気持ちが強かったのだと思います。
でもこうやって喜んでもらえたこと、何より嬉しかったです。ずっと忘れないです!
反省点としては、緊張し過ぎてコンビネーションが無かったこと。
蹴ったりこかしたりの攻防に慣れなければいけないこと。
首相撲の強化をして、ダウンさせられるまでの膝を打てるようにすること。
とにもかくにも初試合が終わり、ジッティとトレーナーと軽くご飯を食べて帰りました。
「悪くなかったし、もう一試合帰る前にやろう。もっと強くしてやることができる」
とのことです!
「ソムタム(激辛料理)食べるか?消毒になって早く口も治るぞ」は遠慮。
オレオのアイス食べて寝ました。
試合が終わって驚いたのが、尿の排出が尋常ではなくて。
汚い話、凄く濃いのが何度も何度も短い感覚で出ました。疲労物質とかを排出しようとしているのでしょうか?
少し休んで今までに増して練習し、30歳の夢を現実にしてこようと思います。
繰り返しになりますが、応援ありがとうございました!
ありがとうございました!